主人が独立して、13年目に入りました。
私は建築設計のことはわかりませんが、主人のとって家が居心地がいいように
がんばっています。(つもりです、と言い直さなければならないことが恥ずかしい;)
ご主人を支え、どんどん出世させる女性を「あげまん」と呼びますが、
数年前、「あげまん」についての考えががらっと変わったことがあったので、
そのことについて書きます。
「あげまん」というと、どのようなイメージがあるでしょうか?
私は、貞淑・三つ指。とにかく「女は黙ってついていく」というイメージがありました。
でも、当時人気を博していた、ドラマ『半沢直樹』で上戸彩さん演じる、主人公の奥さん
を見ていると、どうもそうではない、、、。銀行でへとへとになっている主人公に愚痴
を言ったり、結構きついことも言ってる。
でも、そのおかげで主人公は元気を取り戻し、エネルギー満タンで仕事に向かっている。
奥さんの言葉がプラスのスパイラルを生み出してるなあ~。
でも、もっと優しい言葉をかけた方がいいと思うけどなあ~。
あげまんって、何なんだろう? よく分からなくなりました。
そんな時、参加したあるワークショップで、「あげまんとは?」の答えをはっきりと
理解しました。
ワークショップリーダーから次のような問いかけがありました。
「今月、ご主人さんが経営している会社の売り上げが下がり、給料が半分になりました。
あなたなら、どういう言葉をご主人にかけますか?」
私も含めて当てられた数名の方は次のように答えました。
「半分ね。何とかするよ、大丈夫!お仕事がんばってね」
この言葉が本心?と問われるとそうではありません。
でも、主人はきっと傷ついているはず。
これ以上、傷つけるのはダメだ、という思いから、励まそうと思ったのでした。
さて、「あげまん」と指名されたAさんはどのような言葉を発したと思いますか?
それは、次のようなものでした。
「はあ?半分?、、、ふ~ん。
(しばし沈黙)そんなもんじゃないよね、あなたの実力は!」
その場にいた多くの女性は絶句でした。
でも、同時に思い出しました。
この「あげまん」のAさんと『半沢直樹』の奥さんは同じだ、と。
言葉だけ聞くと、キツい。
でも、ご主人の力を信じて、ご主人よりもその実力を信じて、
「もっと上に行ける!!」ということを伝えているんだな、と思いました。
その場にいた「あげまん」のAさんのご主人に、Aさんの言葉を聞いてどう思ったかを尋ねると、
「このような言葉をかけられると、『そうだよなあ、もっと稼げるよなあ』と思える。やる気が出てくる」
でした。
おお、正にあげまん!!
Aさんの言葉には嘘がないのです。
だって、給料が半分になったら困ります。
「がんばって代わりに稼ぐ」と言っても、働いてなければ、仕事がすぐに見つからないです。
共稼ぎでも、もう一つ仕事を掛け持つなんて、不可能です。
私が最初に出した言葉は本心でなく、しかも、主人の能力を全然信じていないもの、と
いうことが分かります。
あげまん黒帯を目指して、日々、努力する毎日です。押忍!