おはようございます、心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
決めたことを継続するには、「できている!」「続いている!」ということを、
目に見える形で表すことが必要です。
その1つに、「トークンエコノミー」という方法があります。
「トークンエコノミー」は行動療法の1つで、トークンとは代用貨幣のこと。
例えば、「ジョギングをする」という行動に対して、
できたら、カレンダーに丸をする、シールを貼る、などして、
10個たまったら、お気に入りのカフェに行く、
20個たまったら、素敵なお店でランチする、などの報酬を与える方法です。
「◯◯をがんばったご褒美」というフレーズは聞いたことがあると思いますが、
子供にも大いに効果があります。
私は娘にこの方法を取り入れています。
例えば、ピアノの練習。
表を作り、練習するたびにシールを貼ります。
そのシールが10個たまると鉛筆を、20個で消しゴム、、、と100個まで褒美を決めています。
実は、最初にこの方法を知ったとき、子供に対して褒美を与える、
ということに戸惑いがありました。
具体的には、物を買い与える、ということに違和感がありました。
物で釣っているみたいで嫌だなあ、と思ったし、
ピアノの練習をすることはピアノを習っているんだから、当たり前のこと。
当たり前のことをして、褒美なんて変だなあ、、、とも思いました。
でも、大人の私は、褒美がなくても継続できるだろうか、と考えました。
例えば、晩ご飯を作る。
これは家事と1つとして、当たり前のようにやっています。
でも、作っても家族が誰もおいしいって言わなかったら、ありがとうの一言もなかったら、
おいしいものを作るというモチベーションを持ち続けられるだろうか?
きっと、やる気は失せていくだろう、と思ったのです。
また、私は夕飯の買い物をする時、時にはカフェでコーヒーを飲んだり、
自分だけのスイーツを買ったりもします。
これって、ご褒美です!
ご褒美があるから当たり前のことができる、って思ったのです。
(続く)