おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
カウンセリングや勉強会で、「◯◯との人間関係をよくしたい」との相談をよく受けます。
・奥さまがいつも怒ってばかりなので、気が休まらない。もっと優しくなってほしい。
・子供がちっとも言うことを聞かない。もっと自主的にやってほしい。
・職場の上司に意見が言えない。もっと優しく接してほしい。
・部下が気が利かない。自分から学ぶ意欲を見せてほしい。
・友人が自分の悪口を言っているようだ。やめてほしい。
などなど。
人間関係の悩みは、所属する集団の数に比例して、増えてくるようです。
この時、お伝えするポイントは2つあります。
(ちょっと、ネガティブです)
1つ目は「相手は変わらない」ということです。
相談に来られたのは、ご本人であって、相手ではないのです。
だから「相手に◯◯してほしい!」と思っても、相手はしてくれません。
多くの場合、相手の方は、あまり悩んでいません。(もちろん、悩んでいる場合もありますが、、、)
その関係に満足はしていないかもしれないけど、困ってはいない。
だから、「相手は基本、変わらない」という前提があることをお伝えします。
2つ目は、考え方を「相手に◯◯してほしい」から「私が◯◯しよう」に変える、ということです。
・奥さまが怒ってばかりだ。「自分はどうすればいい?」
・子供が言うことを聞かない。「自分はどう伝えたらいい?」
へ、変換します。
この時、注意しなければいけないのは、
「自分が、今までの態度ややり方を変えたら、
相手の態度は改まる(よい方向に改善する)はず」と思ってしまうことです。
この考えは「期待」です。
「期待」はどんどん膨れ上がっていきます。過大な妄想に近いものがあります。
自分の態度ややり方は、よい方法を知っていれば、自分の本気度でいくらでも変わります。
でも、相手は、変化を受け入れるかどうかは、分からないのです。
そして、「期待」すると、「変化なし」という状況に凹んでしまうのです。
(つづく)