処世術を、もともとの考え方だと思ってしまう(2)20190713

 
 
 
 
心理カウンセラーの
八納慧果(やのうさとか)です。
 
まずは、
 
もともとの考え方だと思ってしまう(1)
 
をご覧ください。
 
 
処世術を
「私はもともとこういう人間だった」
と思い込む。
 
 
これは間違いだ、ということに気づくと、
人は、
 
「では、自分はもともと
どういう人間だったか?」
 
を思い出す作業に取り掛かります。
 
 
1つの方法としては、
インナチャールド
(自分の中の傷ついた子ども)
を癒す心理学の活用です。
 
 
簡単に説明すると、
 
・私が人前で自分を出せないのは、
子供の頃の母や父との関わりに原因
がある
 
・それを解消するには、子供の頃の
親子関係を見つめ、自分の中の
傷ついた子供(インナーチャイルド)
を癒すことが必要
 
・そうすることで、「もともとの自分」
を取り戻せる
 
 
このやり方でも、成果が出る方もいますが、
3つ難点があると思います。
 
 
・過去に戻って、母や父との関係をやり直す
ことは無理である
 
 
・過去のことは、ビデオでも撮っておかないと
正確に思い出すことは難しい
(稀に記憶力が超人的にいい人もいますが)
 
 
・何十年という父母との関係を見ていくのは
莫大な時間がかかる(覚悟が必要)
 
 
また、
このようなやり方に興味がある方は、
とても真面目で、
完璧主義の方も多い。
 
 
すると、
「やってもやっても終わらない」
「もっともっとがんばらなきゃ」
を延々と繰り返すことになります。
 
(続く)