人間関係の極意「褒め言葉を受け取る」

あなたは、「褒め言葉」を受け取るのが上手ですか、それとも、あまり上手ではありませんか?

受け取り上手な人とは、褒められると、ニコッとして、「ありがとうございます」という人。そして、相手のいいところを見つけて、褒めることができます。一方、受け取り下手な人は、褒め言葉に対して、「そんなことないです!!」と顔をブンブン横に振りながらいいます。相手がさらに褒め言葉を言うと、「いえいえいえ、とんでもない!」とさらに手をブンブン横に振ります。それでも、相手がさらに褒めそうになったら、自分がどんなにひどい人か、その褒め言葉に相当しない人間であるかを語ります。

 

 

この、受け取り下手な人が言う「そんなことない」という全否定のことばに値します。褒め言葉を言われた、受け取り下手な人は、「私はそんな褒め言葉に値する人ではない」と謙遜の意味発しているのですが、褒めた側はそう取りません。褒めた側は次のように考えるのです。「なんで、私の褒め言葉を受け取ってくれないのかしら?残念だわ」つまり、褒めた側からすると、「褒めた自分を全否定された」と捉えるのです。せっかく褒めたのに、受け取ってもらえないのは、残念ですし、がっかりしてしまいます。

受け取り下手な人にこの話をすると、すごく驚かれます。それは、褒め言葉を受け取れない人は、自己評価が低く、自分に自信のない人が多いからです。「私なんて褒めてもらえる存在ではない」ということを心底信じているので、「私なんかのために、そんなに気を遣ってもらって本当にごめんなさい」という気持ちで、「そんなことないです」と発してしまうのです。

でも、人は気を遣って、人のことを褒めるでしょうか?もちろん、人に取り入るためにおべんちゃらをいう世界は存在します。でも、あなたを褒めている人は、お世辞で言っているでしょうか?それは、状況から判断できると思います。褒める人にとって、褒め言葉は「プレゼント」。「これ、受け取ってね!」という気持ちで差し出しているのに、「受け取れませんー!!」と全力で押し返されているように感じるのです。

 

ではどうしたらいいのか?褒められた時、全否定しそうな言葉をぐっとこらえて、「ありがとうございます」と言ってみましょう。言い慣れないので、どもったり、うまく言葉が出ないこともあると思いますが、嘘くさくても、自分は褒めに値しない、と思っても、相手のプレゼントを受け取りましょう。ここが、受け取り上手になるスタートです。