子供への対応(6)〜できていることに目を向け、褒める(1)〜20180206

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心理カウンセラーの
八納慧果(さとか)です。
 
 
 
小学校高学年のお子さんとの
関係がギクシャクしている
お母さん(Eさん)が
相談に来られました。
 
 
・子供が「ごはん」「お茶」など
単語でしか話さない
・どこで覚えたのか、
というほど汚い言葉を使う
・どの会話も「不満を言う」
きっかけになる
 
 
など、Eさんからは、
お子さんのできていない
ところが溢れ出て、
止まらない状態でした。
 
 
たまっていることは
吐き出すことは、とても大切です。
 
しばらく吐き出して、
ふっと我に返られたようでした。
 
 
冷静になったところで、
暴言への対策などを話しました。
(別途、ブログに書きます)
 
 
そして、次のように言いました。
 
「ところで、Eさん、
お嬢さんができているところは
どんなことですか?」
 
 
この質問にEさんは
面食らったようで、絶句されました。
 
 
「できているところですか?
そんなところ、思いつきません、、、」
「お子さんのいいところ、
素敵なところ、
褒められるところ、ありませんか?
どんなことでもいいです。
いつも言い合いをしている
わけではないですよね?」
 
 
しばらく考えて、
Eさんは次の点をあげられました。
 
・お子さんの描く絵の色彩感覚が優れている
・機嫌のいい時は受け答えにユーモアがある
・祖父母に会った時にきちんと挨拶ができる 
 
できているところを述べられた後、
次のようにおっしゃいました。
 
「子供の悪いところにばかりに
目がいって、できている、とか、褒める、とか、
全く意識がいっていませんでした。
 
そういえば、
髪の毛を自分で結ぶのですが、
お休みの日はかわいく結んで、
出かけるんです」
 
 
「それも、素敵なところですね」と私。
 
 
お子さんとの関係が
ギクシャクしている時には、
お子さんの
「できていない」
「悪い」面にばかり目がいって、
「できている」
「よい」面には意識がいきません。
 
 
結果、母親はお子さんを
「できていない」と叱ったり、注意する。
 
お子さんは反発する。
 
 
人は不思議なもので、
叱られたり注意されると、
その叱られた行為が強化され、
叱られた行為ばかりを
「繰り返して」しまうのです。
 
 
すると、叱られる。
叱られた行為をまた、繰り返す。
悪循環になります。
 
(続く)