ネガティブな感情をどう扱うか?(1)〜繰り返すことで強化される〜20180212

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おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
 
 
人はポジティブなことも、ネガティブなことも、
同じくらい体験しています。
 
 
物事をネガティブに捉えがちで悲観的に考える傾向にある人は、
ネガティブなことの体験の方が圧倒的に多い、と思っています。
 
 
私自身は、ものごとをネガティブに捉えたり、悲観的に考えることは
必ずしも悪いことではないと思っています。
 
 
「こんな悪いことが起きるかも?」ということを想像することで、
それを避けるためにどう行動するかへの発想に転換することができるです。
 
 
ただ、過去のネガティブな体験を思い出す時には、注意が必要です。
 
 
「思い出す」という行為は、思い出した内容を強調することになります。
思い出すときには、体験だけでなく、「感情」も思い出すからです。
 
 
例えば、友人から「ちょっと」からかわれて、みんなの前で笑われて、
「ちょっと」恥ずかしかった体験があったとします。
 
 
これを何度も何度も思い出すと、
「ちょっと」恥ずかしいという感情が何度も再生されます。
 
 
何度も繰り返し感情を感じることで、
「ものすごい」恥ずかしい思いをした、と思い込んでしまい、
実際起こった体験とは違った体験が上書きされるのです。
 
(続く)