おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
まずは、思い出に残る先生(1)〜書道クラブ顧問の先生(1)〜
をご覧ください。
夏休みの8月の終わりに1泊2日で、学校で書道合宿がありました。
目的は文化祭の作品を書きまくること。
午前中練習して、昼ごはんを食べて、夕方まで書いて、夜ご飯を食べて、夜も書く。
例年、日中はちゃんと真面目に練習してました。
まあ、夜は花火したり、学校を懐中電灯を持ってみんなでキャーキャー
言いながら回ったり、教室にひいた布団の中で恋話したりしましたが。
そして、高校2年の夏合宿。
もう一人の同級生が部長で、私が副部長でした。
そして、合宿の初日がT先生の誕生日でした。
クラブ員に
「先生の誕生日のお祝いしよう。サプライズで」
と言うと、みんなとっても乗り気に。
日中は先生は会議に出席されていたので、
私たちは、プレゼント購入係、ケーキ調達係に分かれて
市街地に繰り出しました。
練習そっちのけで。
T先生はある芸能人が大好きで、本当はその芸能人のポスターか
プロマイドを手に入れたかったのですが、どうしても見つからずに、
確か、エプロンにしたと思います。
計画上は、T先生が会議が終わる前に学校に戻っているはずが、
プレゼント購入に手間取ったため、学校に戻ったら、
先生は書道教室にいらして、もちろんのこと、カンカンに怒っていました。
「どこに行ってたの?」の問いに誰もが沈黙。
ごめんなさい、としか言えない。
「日中、サボったんだから、今日中に作品を仕上げなさい!
こんなこと初めてよ、信じられん」
とT先生は怒って、どこかに行ってしまいました。
それから、数時間経って、先生は戻ってこられて、
普通に作品の添削を始められました。
部長と他の部員と目が合った瞬間に、サプライズ決行!
“♫ハッピー バースディー トゥー ユー♫”
T先生は本当に驚いて
「え?このために日中、出かけとったん??本当にあなたたちは、、、」
ケーキを食べて、ジュースで乾杯して、みんなニコニコでした。
T先生は、日頃すっぴんで、よく書道室で顔を洗ってらっしゃったのですが、
あの時も洗ってらっしゃいました。
ひょっとしたら、涙を隠すためだったのかなあ??
翌日の朝、プレゼントしたエプロンを身につけて、
「はい、作品仕上げるまで、帰れんよ!」
といつもの口調で話されていました。
忘れられない思い出です。
(続く)