おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
まずは、「人を判断する」を「人のことをよく見ている」に書き換える(1)
をご覧ください。
確かに人を判断すると
「この行いはいいのか悪いのか」
「こんなことを言う人は性格が悪い」など、批判的にもなりがちです。
ただ、「判断する」ことは、多くの人が多かれ少なかれやってしまうこと。
でも、Gさんのように「判断してはいけない」と思い、
「この発言は判断につながるのではないか?」と考えすぎて、
何も言えなくなっているのは、苦しい状況です。
そこで私はGさんに次のように伝えました。
「『判断する』のは確かに人のことを批判的に見る、という側面があります。
それをGさんは自分の欠点だと思われているんですよね。
でも、欠点、ではないとしたらどうですか?
長所だと考えてみてください。
誰に対しても『判断する意見が出てくる』というのは、
その人のことをよく見ているって証拠ですよ。
だって、人のことをよく見てないと判断できないじゃないですか?」
この言葉に、最初はGさんはとても驚かれていました。
でも、ご自分の接客の仕事では、「人をよく見る」ことで高い評価を
受けていることから、長所であるという考えは、すっと理解されたようです。
「なのでこれからご自分で『判断してる、ダメだ!』と思う代わりに、
『私、また、人のことをよく見ちゃった、ちょっと厳しく見ちゃったかな』
に変えてみてください。
最初は難しいかもしれませんが、まずは、頭の中をぐるぐる回っている
言葉を変える必要があります」
(続く)