自分の居場所を作る(2)20180404

 

 

心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。

 

まずは、「自分の居場所を作る(1)」をご覧ください。

 

思い返すと、私には家以外に自分の居場所がありました。

 

小学校時代。

 

小学校の先生を退職された女性(橋川のおばちゃんって呼んでました)が、

家の一部を開放して(昔でいう寺子屋のような感じ)、

勉強を教えてくれました。

 

 

私は橋川のおばちゃんが大好きで、

家に帰るとすぐに宿題の道具を持って通っていました。

 

 

まずは国語の教科書の黙読をして、

次に宿題をして、

最後に先取り勉強、

という流れが決まっていて、

自分のペースで学べるのもとても心地よかったです。

 

 

橋川のおばちゃんはご自身の経験から、

勉強でつまづきやすい箇所を中心に

先取り勉強で教えてくれました。

 

例えば、100−1、1000−1の位が変わる繰り下がり引き算、

mm、cm、mなどの関係、

時計の読み方、

国語のテストの答え方

(「どう思います?」との問いには「〜と思う」と答えるなど)など。

 

勉強だけでなく、おやつも楽しみでした。

ある時、私しかいなくて、おばちゃん自身もとてもお腹が空いていたのだと

思いますが、「美味しいもの食べようか?」と言って、

インスタントラーメンを作ってくれました。

 

私の母は食べ物に関して厳しくて、インスタントラーメンはめったに

食べさせてくれなかったので、すっごく嬉しかったです。

 

こっそり食べるラーメンの味は格別でした。

 

今でもあの光景はよく覚えています。

 

帰るときは、いつもおばちゃんは私が見えなくなるまで手を振ってくれて、

すごく守られているという安心感がありました。

 

 

理由は忘れましたが、おばちゃんと言い合いのケンカをして、

プリプリしながら帰ったこともあります。

 

私は外の世界では「いい子」で過ごしていたので、

喧嘩できるくらい心を許していたのだと思います。

 

(続く)