つい状況ばかり話してしまうあなたへ。「心配してる」って、ちゃんと伝えていますか?

「言わなくても分かってくれるはず」は、親しい関係をこじらせる原因です。
「気持ちを説明せずに、状況だけを話して終わる」コミュニケーションでは、伝わるものも伝わりません。

ある女性(クライエント)が、「彼が長距離運転で疲れるのが心配だから、イルミネーションには電車で行こう」と提案した時の会話をご紹介します。

女性:「車に長時間乗るのは大変だから、電車にしようよ」
彼:「大丈夫。運転好きだし」
女性:「でも、トイレとか困るじゃない」
彼:「行きたくなったら言ってくれればいいよ」
女性:「なんとかって…(モヤモヤ)」

一見、言いたいことは伝えているように見えますが、これでは“状況”を説明しているだけで、この女性の“気持ち”はどこにも表れていません。
なのに、「分かってくれない」と思ってしまう。これ、かなり危険です。

私がこの女性に聞きました。「あなたは、なぜ、運転をやめて欲しかったのですか?」
女性は答えました。「彼が長時間運転するのが心配なんです」
私は続けました。「“心配してる”って、彼に、言葉で伝えましたか?」と聞くと、
「言ってないですけど、伝わってると思ってました」とのこと。

これが落とし穴。

感情を“感じている”のと、それを“言葉にして伝える”のは全くの別物です。
ましてや、男性は察するのが苦手な生き物です。言わなければ、分かりません。

この女性は、その違いを理解され、後日、改めて、彼に、
「私があなたに運転をやめて欲しいのは、あなたの体が心配だからなの」
と、“心配してる”という気持ちをちゃんと伝えたそうです。
すると、彼は感謝の気持ちを示し、
「思い出を一緒に作りたい。運転は本当に平気だよ」と素直に言ってくれたそうです。

この女性は、その返事を聞いて、とても嬉しくなったそうです。
彼の本音を聞けて、安心し、以前よりももっと大切な存在だと思えた、とも言っていました。

つまり、自分の“気持ち”を表現しなければ、相手の“本音”にもたどり着けないのです。
いつまでも「察してほしい」「伝わってるはず」と思っていると、会話はちぐはぐになり、
関係はどこかで必ずズレ始めます。

あなたの気持ちは、言葉にしてこそ届きます。
特に、大切な人にこそ、です。
自分の会話を振り返ってみてください。
「気持ちを伝えるのが苦手」では、関係の深まりは期待できない!そう思います。