「息抜き」や「気分転換」という言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
散歩、映画、読書、水泳、ウィンドーショッピング、友達とのおしゃべり……人によってさまざまだと思います。
ですが、真面目な性格の方や、何か目標に向かって努力している最中の方は、
「時間を無駄にしてはいけない」
「何か意味のあることをしなければ」
と、息抜きすら“成果”を求めがちです。
例えば、”ウィンドーショッピング”についてこんなふうに感じる方はいないでしょうか?
「買うわけじゃないなら、時間の無駄。どうせなら何か学べることをしたい」――。
でも、それこそが「疲れが抜けない」「モヤモヤが晴れない」原因の一つかもしれません。
実は、感情や思考が凝り固まっているときほど、意識的に“何もしない”時間が必要なのです。
息抜きをせずに走り続けてしまうと、集中力も創造力も失われてしまいます。
心も体も「ずっとON」では持ちません。
大切なのは、“思考から離れること”。
例えば、家から外に出てちょっと散歩する。
普段と違う景色を見たりするだけで、脳は強制的にリセットされます。
また、お笑いが好きな人は、お笑いライブを動画で見る。
笑っている時間は、「考えモード」から離れます。
こういう時間が、本当に必要なのです。
私は、疲れたな、煮詰まったな、と思う時、ウィンドーショッピングを意識的に行います。
カラフルな色、季節ごとのファッション、ちょっとした流行
……目に入る情報が感性を刺激し、「自分の服と合わせたらどうだろう?」と想像を巡らせる。
立派な「脳のストレッチ」です。
歩きながら見ることで軽い運動にもなり、気分も少しずつほぐれて、一石三鳥です!
どうしても「理由がなければダメ」と思ってしまう方は、理由を“後づけ”で作ってもいいのです。
「ウィンドーショッピングは、感性のトレーニングのため」
――それで充分です。
長年、家庭や仕事に一生懸命だった方は、「ちゃんとしていない自分」に罪悪感を持ちやすい傾向があります。
でも、頑張り続けるには「緩める時間」が欠かせません。
あなたにとっての「息抜き」はなんでしょうか?
何も役に立たなくても、誰にも見せなくてもいい。
そんな「自分のためだけの時間」こそ、心の余白となって、人生を優しく支えてくれるのだと思います。