「何かを始めるなら、一気にやり遂げたい」
そう思っていませんか?
真面目で責任感の強い方ほど、全力で取り組み、成果を出そうと頑張る傾向があります。
でも実は、これが“続かない原因”にもなっていることに気づいていますか?
特に、40代以降になると、新しいことに挑戦する機会が増える一方で、心や体のエネルギー配分にも工夫が必要です。
今までやったことのないことに挑戦する時、「最初からうまくできるはず」と思ってしまうと、
うまくいかない現実に直面したとき、自分を強く責めてしまいます。
「やっぱり私には向いていない」
「頑張れない自分はダメだ」
そうして、気づかぬうちにチャレンジをやめてしまった経験はありませんか?
実際、私のカウンセリングでも、「完璧にできないなら意味がない」と感じて途中でやめてしまう方が少なくありません。
中には、片付けやダイエット、資格の勉強など、「本当はやりたい」と思っていたことさえも、
挑戦する気力を失ってしまったという声も。
そこで大切なのが、「スモールステップ」という考え方です。
一気にやろうとせず、まずは5分だけやってみる。
完璧を目指さず、「できたところまででOK」と自分に許可を出す。
この“少しずつ”が、実は最短ルートです。
たとえば、ある50代の女性は、ずっと気になっていたキッチンの整理に取り組む際、
「今日は引き出し1段だけ」と決めてスタートしました。
最初は物足りなさを感じたそうですが、「今日はここまで」と決めることで気持ちに余裕が生まれ、
結果的に1週間後にはキッチン全体が整ったのです。
まじめで完璧主義な人ほど、「ほどほど」が難しい。
(でも、その“コツコツ”こそ、完璧主義な人の強みでもあるのも事実です。)
「スモールステップで進める=妥協」ではありません。
それは、“確実に進むための力強い選択”です。
何歳からでも遅くありません。
今日の5分の一歩が、半年後には大きな成果となってあなたに返ってきます。