おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
をご覧ください。
過去の認識を改めるには、様々な手法がありますが、
今回は行動面からのアプローチについてです。
過去の出来事を客観的に見ていきます。
ご両親や兄弟、親戚など、出来事を共有している人に話を聞く、
過去の写真(子供時代)を見る、
学生時代の文集やサイン帳、日記などを読み返す、
などの方法があります。
実際に話を聞くと、自分が覚えていることと
かけ離れていることもあります。
ある方の話です。
「父親が仕事で忙しくて、夕食を一緒に食べた記憶がありません。
思い出すのは、母と弟と照明の暗いキッチンで、
静かにご飯を食べていたこと。
ある日、魚の骨が喉に刺さって、なかなか取れずに
とても心細かったことをよく覚えています。
もちろん、父は仕事でいなかったです」
この方にとって、この体験から
「誰も頼りにならない」
「問題は自分で解決しなければならない」
との考えが形成されました。
大人になっても
「人に頼れない」
「人に弱みを見せることができない」
ことで、人との間にどうしても距離を感じてしまい、
内心では寂しいと思うものの、
この観念を変えることはできずにいました。
(続く)