他の誰かになりたかった私(2)20180401

 

心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。

 

まずは、「他の誰かになりたかった私(1)

をご覧ください。

 

「他の誰かになる必要がないんだな」

 

最初にそう感じたのは、20歳で初めて行ったアメリカでした。

 

とにかく、つたない英語で意思疎通を図ることに必死でした。

 

「私のことを誰も知らないところで生きたい」
と物心ついた時から、なぜか漠然と思っていた私。

アメリカはまさにその場所だったように思います。

 

まるで、生まれ変わったかのような感じがしました。

 

特に印象に残っているのは、

歌手志望の同い年の女の子との出会って、キラキラした瞳に魅了されたこと。
ホストファミリーに”My sweetheart”とハグされてすごく安心したこと。

 

話しかけたいなと思った人に話しかけ、
行きたいなと思ったところに行く。

 

ある日、

 

「あ、私、他の誰かになっていない」

 

と気づきました。

 

「他の誰かにならなくても、私は受け入れてもらえた。

私は私のままでいいんだ」

 

他の誰かになる余裕などなかったし、

ならなくてもいいんだ、と心底ほっとしました。

 

(続く)