心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。
産後のうつは体力が無かったことが主な原因だと、私は思います。(他にもありますよ)
疲れたり、体調が悪いと、普段考えないような悪いことを考えてしまいます。また、眠い時にはいくら考えようとしても、論理的な考えは全く浮かばず、最悪の結末を想像することもあったりで、心もひどく疲れます。
最近、「気を使えない」ことと「体を動かせない(動かす必要がない)」こととの関連性を聞いて、ひどく納得しました。
昔。アスファルトで舗装されていない、ゴツゴツした道。鼻緒をしっかり足の指でつまんでいないと上手く歩けない草履や下駄で、長時間歩く。山道は凸凹もひどいので、気をつけて歩く。長時間歩くから、疲れない歩き方を自然と学ぶ。
この「気をつけて」とか「自然と学ぶ」ということが「気を使う」、今流行りの言葉で言うと、「おもてなし」に繋がる、という話です。もともと日本人は真面目で神経質な気質を持っている人が多いので、理由はこれだけではないですが、舗装されていない道を神経を使いながら歩くことで、「気遣いは培われた」という話はとても納得できます。
私の学生時代は、携帯はなく、メールという手段もなかったので、放課後の友人への連絡手段は、各家庭への固定電話のみでした。
・夜10時にかけるのは遅い。7時は夕ご飯かな。8時くらいにかけよう。
・相手の親が出るだろうから、まずは名乗って、敬語も使って。
・お風呂に入ってる場合は、かけ直してもらおう。それも伝えないと。
電話をかける前に、相手のことを気遣って、いろいろ考えることがありました。
同性同士はまだしも、彼氏彼女の場合、相手の親へのこの受け答えがうまくいくかいかないかで、取り次いでもらえるかどうか、大問題でした。
別に、昔がよかった、という話ではありません。
便利になった分、失われるものもあると思うのです。
今、携帯やメールがなくなったら、とても不便だし、それは困ります。
ただ同時に、固定電話にかける機会は激減したので、固定電話でかけるために身についた「気遣い」は、自然に培われる機会はなくなった、というわけです。
そのことを知った上で、体とどのように付き合い、どんな運動をしていくか、とても大事です。まずは、体幹を鍛える。体の軸を鍛えることは、心の軸にもつながる、と思います。