心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。
入社6ヶ月。研修期間を終えて、今まで先輩(教育係)と一緒にしていた仕事(受付)を一人で任されることが多くなったHさん。
「人が少ない時はいいのですが、一度にたくさんの方が来られると、焦って、気持ちに余裕がなくなってしまいます」とのこと。「余裕を持って、対応したい」と話されました。
Hさんに、「気持ちの余裕がなくなって、仕事でミスを連発をしているかどうか?」と尋ねると、多少のミスはあるものの、その場でまたは事後に必ずフォローできている、とのことだったので、「対策をお話しする前に・・・」と、次のことをお伝えしました。
・一人で仕事を任されるくらい、先輩から信頼されている事実
Hさんは、自分のことを過小評価する傾向にあるので、まずは客観的に、Hさんが置かれている状況を把握してもらいました。この事実に気づくだけでも、仕事に対して、自信が持てます。
その後に、お伝えした方法は2つ。
1.Hさんがリラックスできるものを利用する
Hさんは飼っているペットを溺愛していて、そのペットのことを話している時は、満面の笑みになり、口調も柔らかく、敬語で話すことを忘れるほど饒舌になります。ペットにいかに癒しを感じていることがわかります。そこで、ペットの写真を机上に置いたり、PCの壁紙にすることを提案しました。
ペットの写真を見ると、癒されて、リラックスできます。職場で緊張を伴う場面においては、気持ちが落ち着き、余裕を持って対応できる効果があります。
2.気持ちを落ち着ける言葉を自分にかける
Hさんによると、たくさん人が来られる時の時間帯はだいたい決まっているとのこと。なので、その時間になるころに、軽く深呼吸してもらって、
「大丈夫だよ」
「できるよ」
「心配ないよ」
など、自分に安心感を与える言葉を3度ほどかけてもらうことにしました。
(言葉と回数はHさんに決めてもらいました)
言葉には「言霊(コトダマ)」があると言われています。
人がたくさん来た時に、「わ、どうしよう!」との言葉を発すると、焦って余裕がなくなり、「きっとできない」「前回もミスしたから、、、」と思考になってしまいます。
逆に、「大丈夫だよ」などの安心感を感じる言葉を発することで、気持ちは落ち着き、余裕を持って行動できます。
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Hさんは早速、職場で実践されました。そして、
・仕事中に、ペットのことを想像するだけで、リラックスできることに気づいた
・リラックスできていると、人がたくさん来られても、焦ることなく、「大丈夫」と自然と思えるようになった
とのこと。
Hさんは、提案した対策をコツコツと実践され、結果、当初の対策から形を変えて、「Hさん専用」になりました。
こうなったら、しめたもの!
身についた対応は、応用が利くので、似たような場面で自然と実践できるようになります。
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余談ですが、マスクをしているので、ペットのことを思い浮かべすぎてニヤニヤしていても、気づかれることもなく、また、「大丈夫」と小声で自分に言い聞かせることもできている、とマスクの意外な効果についても話してくれました。
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八納慧果カウンセリングルーム
心理カウンセラー 八納慧果(やのうさとか)
吉濱ツトムさんへの「子育て」インタビュー
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