英語でのコミュニケーションとカウンセリングは似ている 20201022

 
 
心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。
 
オンラインでの英会話学習、気がつけば、1年が経過していました。
 
週に4回、朝8時からの50分。時に眠いな、と思って億劫な時もありますが、フィリピンの先生の明るさに助けられ
て、文法の間違いも怖れず(笑)、英語で話しています。
 
先日、先生からある質問をされました。
 
「どうして、字が書けるのに、書道を習ってるの?」
 
続けて先生がおっしゃったこと、「Yumiko(本名)は、学校で字の書き方は習ったでしょ?どうして、大人なのに、字を書くことを再び、学ぶの?」
 
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質問されて、
 
「確かに、英語やタガログ語(フィリピンの母国語)の文字は、書いて伝わることが最終地点だもんなあ。いや、でも、日本語だって同じだ。『字をきれいに書きたい!』は最初の動機だけど、もう、これだけではない。じゃあ、なんなんだろう?」
 
そして、ふと「あ、そうだ」と思うことが浮かび、次のように言いました。
 
「私の書道の先生がおっしゃった言葉で、印象に残っている言葉があって、それは、『文字にはその人の性格、生き様があらわれる』。
 
例えば、外見が大人しそうに見えても、文字は大胆で、勢いがある人もいれば、見た目は派手だけど、文字は繊細な人もいる。
 
私は小さいころにも書道を習っていたけど、年齢を重ねた今だから、『私はどんな字を書く人になっているか?』を知りたい」
 
「英語で伝えるのは難しいー^^;」というセリフを何度が挟みながら、どうにか、伝えました。
 
さらに、こんなことも付け加えました。
 
「娘が嫌いな科目のテストでは、名前を書く字がすごく小さい。けど、好きな科目では、堂々と書いている。簡単に言えばそんなこと」
 
すると、先生は「それは、私も経験ある。なるほど!」とすごく頷いてました。
 
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「文字はきれいかきれいでないかはそれほど大切でなくて、大切なのはバランス」
 
「その人にとって、今しか書けない字がある」
 
「書けば書くほど、自分と向き合うことになる」
 
どれも、書道の先生から伺い、心に残っている言葉です。
 
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「カウンセリングに似ている」と思うのです
 
カウンセリングでは「言葉」を用いますが、言葉は全てを語らない、いや、語れない。その方の雰囲気や声のトーンやエネルギーやその方がまとっているもの全てが「言葉」です。
 
今日発した言葉が全てとは限らず、今、この瞬間だから、発する言葉であって、でも、発した言葉はやっぱり真実。書道で、文字を書きながら、そんな内なる声を聞いているんだな、と改めて思います。
 
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書道という文化を、英語を使って、書道を知らないフィリピンの先生に伝えていくこと。
新旧入り混じって興味深い。
芸術の秋の日に、改めて感じたことです。