ネガティブな感情をどう扱うか?(3)〜過去の認識を改める(1)〜20180215

 
 
 
 
おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。
 
をご覧ください。
 
過去の認識を改めるには、様々な手法がありますが、
今回は行動面からのアプローチについてです。
 
 
過去の出来事を客観的に見ていきます。
 
 
ご両親や兄弟、親戚など、出来事を共有している人に話を聞く、
過去の写真(子供時代)を見る、
学生時代の文集やサイン帳、日記などを読み返す、
 
などの方法があります。
 
 
実際に話を聞くと、自分が覚えていることと
かけ離れていることもあります。
 
 
ある方の話です。
「父親が仕事で忙しくて、夕食を一緒に食べた記憶がありません。
思い出すのは、母と弟と照明の暗いキッチンで、
静かにご飯を食べていたこと。
ある日、魚の骨が喉に刺さって、なかなか取れずに
とても心細かったことをよく覚えています。
もちろん、父は仕事でいなかったです」
 
この方にとって、この体験から
 
「誰も頼りにならない」
「問題は自分で解決しなければならない」
 
との考えが形成されました。
 
 
大人になっても
 
「人に頼れない」
「人に弱みを見せることができない」
 
ことで、人との間にどうしても距離を感じてしまい、
内心では寂しいと思うものの、
この観念を変えることはできずにいました。
 
(続く)