心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。
まずは、「他の誰かになりたかった私(1)」
をご覧ください。
「他の誰かになる必要がないんだな」
最初にそう感じたのは、20歳で初めて行ったアメリカでした。
とにかく、つたない英語で意思疎通を図ることに必死でした。
「私のことを誰も知らないところで生きたい」
と物心ついた時から、なぜか漠然と思っていた私。
アメリカはまさにその場所だったように思います。
まるで、生まれ変わったかのような感じがしました。
特に印象に残っているのは、
歌手志望の同い年の女の子との出会って、キラキラした瞳に魅了されたこと。
ホストファミリーに”My sweetheart”とハグされてすごく安心したこと。
話しかけたいなと思った人に話しかけ、
行きたいなと思ったところに行く。
ある日、
「あ、私、他の誰かになっていない」
と気づきました。
「他の誰かにならなくても、私は受け入れてもらえた。
私は私のままでいいんだ」
他の誰かになる余裕などなかったし、
ならなくてもいいんだ、と心底ほっとしました。
(続く)