会話がかみ合わない 〜感情を否定することで起こる誤解〜(2)20180305

 

 

おはようございます。心理カウンセラーの八納慧果(さとか)です。

 

 

まずは、会話がかみ合わない 〜感情を否定することで起こる誤解〜(1)

をご覧ください。

Fさんのおっしゃりたいことはよく理解できましたし、
話す速度もちょうど良く、言葉遣いもとても丁寧でした。

 

 

でも、同時に、とても違和感を感じました。

 

 

なので、私は次のように伝えました。

 

 

「大変申し訳ないのですが、

Fさんは私の質問に答えていらっしゃいませんよね。

そのことに気づかれていますか?」

 

(Fさんは「分からない」という表情をされました)

 

「Fさんのおっしゃったことはよく理解できます。
 でも、Fさんは私に質問に対して

『答えなくない』と思われたのではないですか?」

 

(Fさんはちょっと考えて、「そうです」と答えられました)

 

「Fさんはこのように思われたのではないですか?

 

 ”うまくいかない”ことは答えたくない。

 

 でも、質問された事には答えなくてはいけない。

 

 だから、別の角度、すなわち、”うまくいっていること”を答えた。
 

 おそらく、このズレが日常の会話でも起こっているのだと思います」

 

 

Fさんは思い当たることが大いにある様子で、
「その通りだと思います」
とおっしゃいました。

(続く)